ここでは経済産業省の令和3年度補正予算により、映像産業振興機構が実施しているJ-LOD(5)について解説しています。J-LOD(5)は補助金により企業ブランディング動画制作を後押ししてくれる制度です。申請方法や注意点などを説明していますので、企業ブランディング動画制作を検討している方はぜひ参考にしてください。
J-LOD(5)は「コンテンツ海外展開促進・基盤強化事業費補助金(J-LOD)によるストーリー性のある映像制作・発信を行う事業の支援」のことで、ブランデッドコンテンツを制作する事業について、必要な経費の一部を支援するというものです。
経済産業省の令和3年度補正予算を活用し、映像産業振興機構が事務局となって実施しています。
ここでのブランデッドコンテンツとは主に「企業や地方公共団体等が、顧客の共感をよび、ファンを増やす目的でその理念や姿勢をストーリー性のある映像でコンテンツ化したもの」を指します。
J-LOD(5)で支払われる補助金は補助対象経費のうちの2分の1となっています。2分の1を超える分、また対象外の経費については補助されません。また補助金の上限額は1社につき1,000万円です。
「補助対象経費」とは事業者自身が支出した「制作に関する費用」「発信に関する費用」「効果検証に関する費用」です。費用によって割合や額に制限があります。
補助の対象となる費用の例
など
営業経費や出演者やスタッフの弁当代、打ち合わせ会食等飲食費は補助の対象にはなりません。注意しましょう。
J-LOD(5)の実施期間は2022年3月17日から2023年3月31日までとなっています。毎月最終営業日に応募を締切り、外部審査委員会による審査がおこなわれ、1ヶ月以内に採択・または不採択の通知がされます。採択通知後、交付申請~形式審査~交付決定ののちに事業開始となりますので余裕を持ったスケジューリングが大切です。
なお、応募の最終締切は2022年9月30日ですので、応募をお考えの方は来年度の募集要項が発表されたら、よく確認すると良いでしょう。事業完了期限は2023年2月28日、補助金支払期限は2023年3月31日となっています。
J-LOD(5)を申請するうえでの注意点をまとめました。以下のポイントをおさえて、動画制作のスケジューリングにも注意して計画を立てるようにしましょう。
武蔵境自動車教習所の認知度・ブランドイメージ向上を目的とした約7分の映像です。
登場人物である"たまみ"や教習所の先生、それぞれの視点から描くストーリーと、素人の良さを活かすナチュラルな歌声で構成されるミュージカルのような仕立ての演出があたたかみを醸し出しています。この教習所がこだわるホスピタリティや、主人公の祖父も通ったという教習所の歴史も動画内で表現されており、ほかの教習所との差別化もよく伝わってくる動画です。
企画制作 | 武蔵境自動車教習所 |
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公式URL | https://musasisakai-ds.co.jp/brandlp2021/ |
バーチャルスタジオ映像制作会社「ミエクル株式会社」の認知向上とブランディングを目的とした映像です。
グリーンバックで演技する実在の人物をCGで制作されたバーチャルセットにリアルタイム合成。時代劇、宇宙、教室など様々な仮想空間を渡り歩くようすをワンカットで見せています。人物と3Dキャラクターがダンスをするシーンもあり、企業の映像技術の先端性とクリエイティブの高さのアピールを実現しています。
企画制作 | ミエクル株式会社 |
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公式URL | https://miecle.com/ |
子どもたちがごまの効能を知ることができる約6分の食育動画です。
ゴマの栄養価や情報を伝えるストーリーが、明るくほのぼのとしつつも印象的な音楽と、やさしいタッチのイラストによるアニメーションで展開されています。 見た人がタイトルどおりゴマを身近に感じ親近感をもち、また「食」の大切さも伝わるつくりになっています。
企画制作 | 株式会社 真誠 |
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公式URL | https://www.shinsei-ip.ne.jp/ |
「ストーリー性のある映像」として想定されているのは、見る人に興味・関心をひきおこさせ、共感を呼び起こす動画と考えましょう。企業のブランディング映像であれば、発信する企業の理念・姿勢をよく表現しつつ、エンターテイメント性を有する動画に仕上げることが大切です。
あまりに営業的な内容や、自社の紹介という色が前面に出ていると、敬遠されやすいですし、エンタメ性(=おもしろさ)がないと広く観てもらうことができない、という難しさがあり、そこを乗り越えるクリエイティブ上の工夫が必要となります。
申請書記載にあたって押さえておきたい6つのポイントを紹介します。ここに気をつけて申請書類を作成しましょう。
このようなポイントをチェック、しっかりと申請書類に反映させていくことが大事です。
本メディアでは企業ブランディング動画制作を手掛ける会社の中でも、豊富な実績と受賞歴のあり、かつマーケティング施策に特徴を持つおすすめの動画制作会社を3社ピックアップして紹介しています。
企業戦略や課題解決を考慮したうえでの映像制作は、企業ブランディングに特化した手法で、企業やサービスの魅力を伝える演出が求められますので、それを得意とする制作会社に依頼するとよいでしょう。
それぞれの会社の受賞歴や制作する動画の特徴、問い合わせ先など詳しく掲載していますので、企業ブランディング動画の制作を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
企業の魅力を効果的に伝えるには、文字や画像だけでなく視覚的なアプローチが重要です。動画を活用することで企業の文化や価値観を直感的に届けることができ、ブランドの独自性を視覚化することで競争力を高め、顧客や従業員のエンゲージメント向上にも繋がります。ここでは、そんな企業向けのブランディング動画制作を依頼できる、おすすめの3社をご紹介します。